個別の商品ページだけでは判り難い実際の使用感や他製品との比較を【CCDカメラ プロショップ ケイヨー】の専門スタッフが実際に使用して紹介します。
超小型・スネーク型カメラの映像比較実験

小型カメラの中でも更に小さいカメラ、細いカメラを使って撮影実験を行ってみました。
実験機材
小型カメラは色々あれど、配管の中を見る、隙間から中を見る、天井裏を見る等に使用される超小型カメラ・スネーク型カメラ・フレキシブルなチューブ型カメラで映像比較実験です。
真っ暗な配管の中に入れた場合、実際どのように映るのかのテストと接写が必要な場合を想定しての接写テストを行います。
使用カメラ

今回使用したカメラの画像です。
上から
・LED-LIGHT-W
暗所撮影時の補助光として使用する超極細LEDライトです。
(カメラではありません。)
・CCN-3412Y(ハンディアイミニ)接写が得意な極細CCDカメラです。
・MO-S1588-4F
ヘッド部のサイズが最小!ピントの調整もOKな超小型カメラです。
・SNK-42
先端径5.6mm!極細なのにLEDまで搭載しているモデルです。
・MT-TC2809SD
フレキシブルチューブ型かつ先端にはLEDを
手元には液晶と録画機能があるモデルです。
長さ比較

実験に使用した機器の長さを比較しています。
全ての機器が約90cmから100cm程度の長さです。
使用塩ビパイプ

暗所撮影実験に使用したパイプです。
今回使用したのは塩化ビニールパイプVU40(外径48mm)です。

左がデジカメで筒の中を撮った画像です。
筒の中は真っ暗で奥まで見通すことは出来ません。
右の画像は筒の一番奥に入っている部分です。
今回は人形の顔部分を奥に入れて使用しました。
また接写のテストでは撮影対象の新聞紙から約30cm離した場所から徐々に近づけて行きます。
※途中カメラによってはピントの調節のためレンズを回すために指の陰が映る場合があります。
テスト映像:CCN-3412Y(ハンディアイミニ)
CCN-3412Y暗所撮影
CCN-3412Y接写
CCN-3412Y(ハンディアイミニ)は、1/7インチCCDを搭載した極細のカメラです。
暗所では明かりがないと全く映りませんが、補助ライトさえあれば先端径7.5mmの細さを生かして狭い場所での撮影が可能となります。
これだけ細いのにもかかわらず、先端部分を回すことでピント調整が可能、
特に接写に強い機種ですので機械の検査等にも使用されます。
※明かりとしてとしてLED-LIGHT-Wを使用しています。
テスト映像:MO-S1588-4F
MO-S1588-4F暗所撮影
MO-S1588-4F接写
MO-S1588-4F弊社取り扱いモデルの中でもカメラヘッド部が最小なMO-S1588シリーズの1つです。
超小型ながら最低照度1Luxという感度で筒の入口部分からでもうっすらと中になにかがあるのが見て取ります。
流石に筒の中に入れていくに従い映らなくなりますので真っ暗な場所では補助ライトが必要になります。
接写の際、本機もレンズを回してピントの調整を行えるので対象物を間近に撮影出来ます。
また望遠レンズモデルのMO-S1588-8Fや交換用広角f2.1mmレンズを使用する事により、撮影の幅を広げることが可能です。
※明かりとしてとしてLED-LIGHT-Wを使用しています。
テスト映像:SNK-42
SNK-42暗所撮影
SNK-42接写
SNK-42は超小型カメラの中でも最も細い直径5.6mmのヘッド部にカメラとLEDを搭載したモデルです。
他のカメラと同じようにライトを消している状態では真っ暗な映像ですが、本機の特徴はその細さとLEDライトを搭載していることです。
補助ライトを併用せずともカメラ単体での撮影が可能です。
ピントの調整は出来ませんが超近接距離での接写には向きませんが、通常の撮影の際には問題ありません。
今回の実験使用したパイプよりも細いパイプや隙間で他機種では内部を確認出来ないような状態でも
SNK-42を使用する事により撮影が可能になる事もあるでしょう。
テスト映像:MT-TC2809SD
MT-TC2809SD暗所撮影
MT-TC2809SD接写
MT-TC2809SDは、フレキシブルチューブの先端にカメラとLEDを搭載したモデルです。
SNK-42と同じくLEDを点灯させることで真っ暗な場所でも撮影が可能となります。
本機は配管内などの撮影に特化したカメラのため、10cm以内の接写用にピントが調節されています。
その為通常のカメラのようには使用出来ませんが、今回の実験のような撮影環境では活躍するカメラと言えます。
テスト映像:SNK-41D
SNK-41D暗所撮影
SNK-41Dは1/4インチCCDを搭載したスネーク型カメラです。
スネーク形状のカメラの中では感度が高く、一定以下の暗さになるとモノクロに切り替わり低照度時のノイズを減らす機能を搭載しており、
入口から入るわずかな光だけでパイプの奥に入っている人形の影が確認できます。
※本機は接写向けでは無いため今回接写テストから除外しました。
ヘッド部の小さいスネーク型カメラの中でも解像度・最低照度共に優秀なカメラですが、
今回使用したパイプの中にぎりぎり入るサイズのコントロールボックスが付属する為、細い配管の場合奥まで
※明かりとしてとしてLED-LIGHT-Wを使用しています。
総評
それぞれの特徴が出たテスト結果となりました。
暗所撮影テストで使用したパイプがそれほど長くなかった為、入口からわずかに光が入っていた状態でしたが、
実際には更に低照度、暗闇での使用も想定されます。
全ての機種に言えることですが明かりの有無が一番の問題となりました。
その点LEDを搭載したSNK-42やMT-TC2809SDはカメラ単品で狭い場所での撮影が可能で今回の様な条件下での活躍が期待できます。
またLED-LIGHT-Wの様な極細のLEDライトを併用すれば、どの機種でもハッキリと撮影が可能です。
今回の実験で使用したパイプは若干太めのものを使用したためSPK-R705CHP1の様な通常の小型カメラを入れることも出来ますが、
より細い場所へ入れる場合やパイプにカーブがあり、奥まで撮影出来ない場合、実験で使用したカメラが活躍します。
接写においてはやはりピント調整が可能なMO-S1588-4FやCCN-3412Y(ハンディアイミニ)が優秀です。
ピント調整により通常の録画から、1cm以下の接写まで幅広い距離で最適な映像を得ることが出来ます。
よく機械の検査や機器への組み込みにも使用されるのも納得の性能です。
どのカメラが良い・悪いということはなくそれぞれに長所、得意分野がありますので撮影環境に合わせて最適なカメラを選択できます。
この記事で使用した商品

大人気の極小カメラMO-S588-4Fがグレードアップ!高画質&高感度CMOSのCCIQ採用!超小型32万画素CMOSカラーカメラ
発送時期:受注生産品
価格:22,000円 (税込)
2010.11.27