個別の商品ページだけでは判り難い実際の使用感や他製品との比較を【CCDカメラ プロショップ ケイヨー】の専門スタッフが実際に使用して紹介します。
モバイルレコーダー[ポリスノート50HD][ポリスブック70]の性能比較
サンメカトロニクス社製のモバイルレコーダー[ポリスノート50HD]と[ポリスブック70]新旧2つの機種の違いについて比較検証してみました。
カメラサイズは、[PNC-130N]が【30×25(28)×10(18)mm】、[PB-130N]が【29×29.3×19mm】となっており、サイズ的には、ほぼ同一サイズと言えます。
しかしながらレンズ位置が多少異なり、[PNC-130N]はセンターにありますが、[PB-130N]は、少しセンターから外れた所に設置されています。
液晶ディスプレイ
液晶モニターの比較です。
[ポリスノート50HD]が2.36インチTFTカラーLCD(RGB 484×234)、
[ポリスブック70]が3インチTFTカラーLCD(RGB 960×240)となっており
本体サイズはそのままで、液晶パネルが大型化した事によりタッチパネル操作がしやすくなっています。
また、[ポリスノート50HD]よりも液晶の輝度が大幅に向上しているので、
非常に見やすく視認性が高くなっています。
日中の動画比較
ポリスノート50HD
[PN50HD+PNC-130N]日中撮影
ポリスブック70
[PB70+PB-130N]日中撮影
日中の動画比較を行いました。
同じアングル、同じ時間帯にて撮影を行っています。
新型の[PB70+PB-130N]は、もちろんキレイなのですが、前モデルの[PN50HD+PNC-130N]も負けてません。
やはり、前モデルとは言え、高画質130万画素を採用しているだけの事はあります。
こちらも同じく非常に綺麗です。
日中の動画に関しては、引き分けと言ったところでしょうか。
同じ時間、同じ場所での撮影です。
暗さに対する感度が上がっているのは勿論の事、[PN50HD+PNC-130N]は、
暗がりを撮影する際、スローシャッター&モノクロに切り替えて
感度を上げて撮影をしていましたが、
対して[PB70+PB-130N]は滑らかに&カラーで撮影が出来ています。

参考写真としてデジタルカメラでの撮影状況をご覧ください。
こちらは、SONYのCyber-shot(サイバーショット)[DSC-W300]で撮影しています。
やはりデジタルカメラでは、非常に厳しい撮影環境と言えます。
暗所時の逆光撮影を見ていただきましたが、ここでも大きな違いが見てとれます。
注目してもらいたい箇所は、3か所。
まず1つ目が、画面左下の生活用品。
[PN50HD+PNC-130N]だと何が置かれているか確認しずらいですが、
[PB70+PB-130N]だと洗剤ボトルだと分かり、近くの蛇口まで確認できます。
次に2つ目が、画面奥の道路。
車道の奥にお店があります。[PN50HD+PNC-130N]だと白く飛び気味で分かりずらいですが、
[PB70+PB-130N]だと光が抑えられて確認しやすくなっています。
最後に光を背にした場合の人物の写り方です。
比べると、どちらが逆光に強いかお分かりいただける事と思います。
人形の後ろから、150Wのハロゲンライトで照らしています。
[PB70+PB-130N]は、しっかりWDR(ワイドダイナミックレンジ)が効いて、
光を抑えてくれているのが確認できます。
狭い筒の中に人形を入れて、後ろから150Wのハロゲンライトを照らしています。
数秒後にライトを点灯させていますが、[PN50HD+PNC-130N]は、ライト点灯後、光が強すぎて人形が見えなくなってしまいます。
一方、[PB70+PB-130N]も数秒後にライトを点灯させていますが、こちらは、しっかりと光を抑えてハッキリと人形が確認出来ます。
総評
[ポリスノート50HD]と[ポリスブック70]の比較はいかがでしたか。
日中の撮影こそ差がつかなかったですが、その他の暗所や逆光の撮影では、[ポリスブック70]の性能がお分かりいただけた事と思います。
スペック表の数字を見る限りでは、ここまで差が出るとは正直考えていませんでした。
前モデルの[ポリスノート50HD]と比較すると、大きく性能が上がり、非常な優秀な製品に仕上がっている印象を受けました。
筆者の個人的な意見とすれば、カメラヘッドのレンズ部の位置が非常におしいです。
それが無ければ、[ポリスブック70]の圧勝!!と言ったところでしょうか
ある意味で予想を大きく裏切ってくれた結果となりました。
この記事で使用した商品
その他のオススメ製品レビュー
2013.04
最終更新日 2018.10